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ねんきん定期便を見て「少ない」と思い、私は出ていく額を数えた

資産形成・節税

ねんきん定期便は、ちょこちょこ見ていました。

見込額を見て思うのは、いつも同じです。少ないなぁ、と。

ただ、そこで止まっていました。少ないけれど、どうしようもないよね。 その先を考えたことがありませんでした。

この記事で分かること

  • 厚生年金の額は「定年時の年収」では決まっていない(自分は勘違いしていました)
  • 転職や国民年金だけの時期があると、どこに効いてくるのか
  • 住宅ローンが終わっても、毎月出ていくものは残る(うちの場合、いくらだったか)
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FP3級を持っていたのに、読み違えていた

自分はFP3級を持っています。年金の仕組みも、一度は勉強しました。

そのうえで、こう理解していました。厚生年金は、定年時の年収がベースになる。

これが違いました。

少しだけ専門的な話

「全期間の平均」で計算されている

この記事を書くにあたって日本年金機構のページを読みに行ったら、こう書いてありました。

厚生年金の報酬比例部分は、加入していた期間の給与や賞与を合計して、その期間の月数で割った額をもとに計算されます。2003年4月以降は賞与も含めた総額で、それ以前は給与だけで計算する、という区分もあります。

つまり、定年前の高い給与だけで決まるのではなく、20代の給与も同じ土俵に乗るということです。

ただし、昔の金額がそのまま使われるわけではありません。再評価という仕組みがあって、過去の報酬は現在の賃金水準に読み替えてから平均されます。当時の20万円が、当時の20万円のまま計算されるわけではない、ということです。

試験のために覚えた制度と、自分の紙に印刷された数字は、別々の場所に置いたままでした。

少ない理由は、制度ではなく自分の職歴に書いてあった

自分には転職の経験があり、厚生年金をかけていない時期もあります。国民年金だけだった期間です。

ここが、そのまま効いてきます。

年金は2階建てだとよく言われます。調べてみると、その2つで扱いが違いました。

  • 1階(老齢基礎年金):保険料を納めていれば、その期間はカウントされる
  • 2階(老齢厚生年金):厚生年金に入っていた月数だけが対象になる

計算式は「平均 × 一定の率 × 加入月数」という形なので、厚生年金に入っていない期間が長いほど、2階が薄くなります。

カズの実感

制度が厳しいという話ではありませんでした。自分の職歴が、そのまま数字になっていただけです。

「少ないなぁ」と思っていたその理由は、制度の説明の中ではなく、自分がどう働いてきたかのほうに書いてありました。

入ってくる額は、今すぐには変えられない

理由が分かったところで、すぐに増やせるものではありません。

ここで手が止まりました。止まったまま、何年も過ぎていました。

それで、逆側を数えてみることにしました。

入ってくる額が動かせないなら、出ていく額のほうはどうなのか。

ライフプランも作らなきゃとは思っています。でも、まずは家賃にあたる部分と、ローンの部分だけなら比べられます。

ローンが終わっても、残るものがあった

いま住宅ローンで、毎月10万円近くを払っています。ローンが終われば、これが丸ごとなくなる。 そう考えていました。

なくなりません。残るものがありました。

定年後も残るもの月あたり
管理費 + 修繕積立金約3万円
固定資産税(年12〜13万円)約1万円
合計月4万円台

修繕積立金については、もうひとつ勘違いをしていました。大規模修繕が終われば、少し下がるものだと思っていたのですが、うちの場合は入居時の試算どおり、5年ごとに段階的に上がっていく設定でした。上の金額は、上がったあとの額です。

問題は、この4万円台で住み替えられるのか、ということです。

今の荷物量や暮らし方を保てる住まいを、首都圏で月4万円台で探すのは、自分には難しそうでした。 以前、静岡に住んでいたときは1Kやワンルームで5万5,000円から6万円ほどでしたが、あの広さならいまの荷物は持っていけません。

つまり、住み続けるほうが安い。 ローンが終わったあとも月4万円台はかかりますが、それでも借りるより下です。

カズの実感

10年前、ローンを組むときに銀行の担当者から言われた言葉を、ずっと覚えています。

「早く返した方がいいですよ。早い人は10年くらいで返しますよ」

自分は変動と固定を半分ずつにして、そこから10年、繰上返済を詰めてはきませんでした。この10年、無駄にしたかな。 そう思っていました。

後悔していたことの答えが、計算のほうにあった

その後悔について、もうひとつ分かったことがあります。

同じ間取り・同じ広さの隣の部屋が売りに出ていたので、その価格を見ました。

そこから今のローン残高を引いて、これまで払ってきたローンと、管理費、修繕積立金、固定資産税と比べてみると、ほぼ相殺できる計算でした。

この10年の住居費は、ざっくり言えば実質ゼロに近い。

今のところ、この家を売るつもりはありません。それでも、繰上返済をしなかった10年が丸ごと無駄だったのかを、数字で見直すことはできました。

その答えは、気持ちの中ではなく計算のほうにありました。

今回分かったこと

  • 厚生年金は「定年時の年収」ではなく、加入していた全期間の平均で計算される。 過去の報酬は現在の水準に読み替えられる(再評価)
  • 国民年金の保険料を納めていた期間は1階に反映されるが、厚生年金に入っていなかった期間は2階の加入月数には入らない。 加入月数がそのまま効く
  • 住宅ローンが終わっても、管理費・修繕積立金・固定資産税は残る。 うちの場合は月4万円台
  • 修繕積立金は、大規模修繕のあとに下がるとは限らない(うちは5年ごとに上がる設定でした)

年金の見込額を見て「少ないなぁ」で止まっている方は、たぶん自分だけではないと思います。

入ってくる額は、明日には変えられません。 でも出ていく額は、いまの請求書を見れば今日のうちに数えられます。

管理費と修繕積立金の月額に、固定資産税の年額を12で割った金額を足すだけです。自分はそれをやるまで、ローンが終われば住居費はゼロになると思っていました。

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最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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