この記事のあと、データは取り出せました。USBメモリから起動したUbuntuを使って、13,383ファイルを約12時間かけてコピーしています。NAS本体は処分しました。
取り出すまでにやったこと・使ったコマンド・失敗した場所は、こちらにまとめています。
→ 壊れたLinkStationからデータを取り出した。ソフト5つで止まり、Ubuntuで12時間かかった
Macのバックアップは、Time Machineに任せています。Macを入れ替えたときも丸ごと復元でしたし、必要なファイルだけ戻したこともあります。
ここまでは、守られていました。
問題は、Time Machineの対象に入れていなかったNASです。
この記事で分かること
- RAIDが守ってくれる範囲と、守ってくれない範囲(メーカー自身が書いています)
- 取り出したディスクが、WindowsにもMacにもそのままでは読めなかったこと
- 本体が動くうちにやっておくべきだったこと(動かなくなってからでは、こうなります)
Time Machineの対象に、NASは入っていなかった
2011年に買ったBUFFALOのNAS(LS-WV1.0TL/R1)を、ずっと使っていました。
ネットワークにつなぐタイプのハードディスクです。RAIDのミラーリングで運用していました。中に2台のディスクが入っていて、同じデータを両方に書いてくれる設定です。
なお、中のディスクは途中で4TBのものに入れ替えているので、買ったときのままではありません。
正直に書くと、これで安心だと思っていました。
2台に同じものが入っているんだから、片方が壊れてももう片方がある。そう理解していましたし、実際その理解自体は間違っていませんでした。
ただ、Time Machineの対象には入れていませんでした。 RAID1で二重化していることを、バックアップの代わりのように考えていました。
ミラーリングは、たしかに効きました
実際、片方のディスクは壊れました。 これはもう確実に壊れていて、すでに捨てています。
このときは、ミラーリングが効いています。片方が死んでも、もう片方に同じデータが残っている。設計どおりの動きです。
ところが、そのあとです。
本体の電源が入りにくくなりました。
いまは電源を入れてもランプが点滅したままで、立ち上がりません。1年ほど前からこの状態です。
ディスクは無事かもしれない。でも本体が動かないので、そのディスクに手が届かない。
今回、ミラーリングが効いたのは片方のディスクが壊れたときでした。本体が起動しなくなると、いつものネットワーク経由では、無事なディスクにも手が届かなくなりました。
メーカー自身が「間違っています」と書いている
この記事を書くにあたって調べたら、バッファローの公式ページにこう書いてありました。
「RAID対応ならバックアップは不要」と考えている人がいます。しかしその考え方は、間違っています。
同じページでは、RAIDを組んでいても外付けHDDなどへ定期的にバックアップを取るよう勧めています。
買ったメーカーがそう書いていたわけです。ネットの誰かの意見ではなく、作った側の説明でした。
なお、このページに本体側が壊れた場合の話は出てきません。ですので「本体が壊れたらRAIDは無力です」と一般化はしません。自分の場合はそうだった、という話です。
ディスクを取り出して、5つ試しました
NASが動かないなら、中のディスクを直接読めばいい。そう考えて、ディスクを取り出しました。
取り出したディスクは、WindowsにもMacにも、そのままでは読めませんでした。 NASの中でどう書かれているかは機種によって違うようで、自分の場合は標準の機能では開けず、専用のソフトを使うことになりました。
試したのはこの5つです。
- DMDE
- DiskInternals Linux Reader
- Paragon Linux File Systems for Windows
- Macで無料のLinux仮想環境(UTM)を使う
- Paragon ExtFS for Mac
Windowsからも、Macからも試しました。Linuxの仮想環境も使っています。
そして、中身は見えるところまで行きました。
見えているのに、取り出せない
ここで止まっています。
理由は2つありました。
1つ目は、お金の壁です。
読み取りはできる。ファイルも見えている。でもコピーしようとすると「有料版を買ってください」と言われる。 無料で読めるという情報は世の中にあるのですが、読めることと、取り出せることは別でした。
2つ目は、速度の壁です。
読めるには読める。でも速度が凄く遅くて、使い物になりませんでした。
中身は見えているのに、そこで止まっている、というのが今の状態です。
読めないなら別の手を考えるところですが、見えてはいるんですよね。
NAS本体も、取り出したディスクも、まだ手元にあります。 データを救出したうえで本体は処分するつもりでいますが、まだそこまで行っていません。
動くうちにコピーしておけば、それで済んでいた
いま振り返ると、やることは複雑ではありませんでした。
NASが普通に動いていた頃に、中身を外付けHDへコピーしておけばよかっただけです。ネットワーク上のフォルダとして見えていたので、コピーの操作自体は難しくありません。時間はかかったはずですが、放っておけば終わる種類の作業でした。
それをやらなかったのは、ミラーリングしているから大丈夫だと思っていたからです。
本体が動かなくなった時点で、ネットワーク上のフォルダから普通にコピーする、という選択肢がなくなりました。 いまはソフトを5つ試して、それでも取り出せていません。
今回分かったこと
- 今回、RAIDが守ってくれたのは片方のディスクが壊れたときでした。 でも自分のNASでは、本体が起動しなくなると、ネットワーク経由では無事なディスクにも手が届かなくなりました
- だから、NASとは別の場所にもコピーが要る。 メーカー自身が「RAID対応ならバックアップは不要という考え方は、間違っています」と書いています
- 取り出したディスクは、WindowsにもMacにもそのままでは読めなかった。 専用のソフトが要ります
- 「無料で読める」と「無料で取り出せる」は違う。 見えてもコピーは有料、速度が実用にならない、という壁があります
いちばん伝えたいのは、最後の1つの手前です。
NASや外付けHDを使っていて、それがどこにもコピーされていないなら、動いている今日のうちに、どこかへ1回コピーしておくといいと思います。丸ごとでなくても、なくなったら困るフォルダだけでかまいません。
自分がやらなかったのは、それだけでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊


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