「月5万円稼げたら」と言っていた自分の目標を、AIに面接させたら、最初の答えから押し返されました。10年後の火曜日を描けと言われて、描けなかったからです。
- 月5万円が一旦の目標。月2万円いけばClaude Codeのプランを上げられる
- 長期は月40〜100万円。会社も辞められる。甘い考えだけど
- 10年後は「ブロガー」。インターネットでブログを書いている人、っていうのかな
ダン・マーテルの動画で見た5つのプロンプトを、日本語にしてClaude Codeに貼りました。1つ目のプロンプトを1晩やっただけで、目標が33本、全部に数字と日付が付きました。この記事は、その1晩の記録です。
- AIを「容赦ないメンター」にするプロンプト1の日本語版
- 「甘い考えだけど」「かな」が、なぜ通らなかったか
- 月5万の目標が「2倍思考」だと言われた理由
- 10年→3年→今年→今週まで下りた逆算の実物
- 残り4つのプロンプト(日本語版)と、連載の予定
序章 ── 動画の5つのプロンプトを、日本語でそのまま試した

きっかけは、ダン・マーテル(Dan Martell)のYouTube動画「Change Your Entire Life」です。AIに10年後を面接させ、週ごとに採点させ、最低の2つを掘り、四半期に分解して、最後に本当に効くコーチを探す。その5段階を、5つのプロンプトで進める内容でした。
英語のままでも動きます。ただ、自分は日本語で答えたかったので、プロンプトも日本語に直しました。使ったのはClaude Code(デスクトップ版)です。ChatGPTでもGeminiでも、貼れば同じように動くはずです。
5つのうち、この記事でやったのは1つ目だけです。 続きも、実際に進めながら1本ずつ書いていきます。
あなたは、私がもっと大きな夢を描くための容赦ないメンターです。
10年後の私の人生がどうなっていてほしいか、仕事・お金・健康・人間関係・成長の5つについて面接してください。
答えが無難だったり、楽な方に寄っていたら、その場で指摘して押し返してください。私は2倍ではなく10倍の成長を望んでいます。
そのあと、すべての答えを「数字と日付のある本当の目標」に変えてください。曖昧な答えは通さないでください。
最後に、それが3年後に何を意味するか、そして今年何を意味するかへ逆算してください。原文はダン・マーテルの動画にあります(記事末にリンク)。上の日本語は自分の訳なので、言い回しは好きに変えてください。「容赦ない」の部分だけは、残した方がいいです。ここを外すと、AIはすぐ褒めてきます。
面接 ── 「60歳の火曜日を描け」で、最初の答えが返された

最初の質問は「2036年9月、60歳の平日の火曜日を、朝起きてから寝るまで描写してください」でした。どこで目を覚まし、誰と、何をしていて、その日お金はどこから入ってくるか。
自分の答えは、こうです。
- 60歳。今の家で奥さんと
- 仕事と呼んでいるものはブロガー。ブログを書いている人、っていうのかな
- その日のお金は、年金(ただし65歳までもらわない)と、まだ資産形成中のNISA
返されました。理由は3つ。火曜日の描写がない(起きてから寝るまでが空白)。「その日入ってくるお金」の答えが「もらわない年金」と「取り崩さないNISA」で、つまり収入ゼロの日を描いている。そして「っていうのかな」で、肩書きに保険をかけている。
10年後の火曜日の午前10時に何をしているかが言えないなら、その姿はまだ頭の中に存在していない。 そう言われて、たしかにそうだと思いました。今と同じ火曜日を描いたら、それは10年後ではなく今日です。
2回目に出した数字は、月60万円。内訳は、アフィリエイト・note・AdSenseで10万、受託で40万、不動産で10万。これも通りませんでした。受託40万は時間を売る仕事で、自分が前に「やりたくない」と言った形そのものだったからです。自分の媒体で月10万は、いまの目標5万の2倍を10年かけて達成する計算で、年率7%でした。「銀行の投資信託と同じ成長率を、夢と呼んでいる」と書かれました。
語尾 ── 「甘い考えだけど」「かな」が、全部押し返された

一番効いたのは、金額ではなく語尾でした。
自分は目標を言うとき、後ろに保険を付ける癖があります。「月40万、50万、100万。会社も辞められるな。甘い考えだけど」。「ブロガー、っていうのかな」。「小旅行にどこに行こうかって話していればいいなぁ。夢みたいなところだけど」。
3回とも、その場で止められました。「甘い考えだけど」は、自分で言った数字に自分で保険をかけている。「いいなぁ」は、来月できることを10年後まで取っておく理由になる。今回のAIは、保険をかけた語尾を「まだ決めていない」と受け取りました。 だから通さない、と。
| 自分が言った語尾 | 今回のAIの受け取り方 |
|---|---|
| 甘い考えだけど | 数字に保険をかけている。付けたら2倍にする |
| っていうのかな | 肩書きに保険。手段を職業と呼んでいる |
| いいなぁ | 予定を夢と呼んでいる。10年待つ理由がない |
| 〜ということになるのかな? | 決めていない。AIに決めさせようとしている |
書き出すと恥ずかしいのですが、この4つは全部、1晩のうちに自分の口から出た言葉です。
収支 ── 月50万の目標と、生活費30万を並べた

お金のテーマでは、入るお金と使うお金を並べることになりました。60歳の時点で金融資産2,000万円。いまは170万円なので、約11.8倍です。ここは「10倍思考として通る」と言われました。金融資産の目標は、そのまま通りました。
ところが、その直後に「60〜65歳の5年間は、仕事の月50万で払いながら、NISAから毎月8万取り崩す」と答えたら、止められました。AIの言葉はこうです。「月50万入っているのに8万取り崩すのは、月50万は達成できないという前提を、10年後の自分に先回りして置いている」。 強い言い方ですが、そのまま書いておきます。
生活費を聞かれて「30万でいけます」と答えました。生活費に回せるお金が月50万円なら、毎月20万円が残る。これを5年積み上げると1,200万円です。取り崩す額だけを考えていたのが、入ってくるお金と使うお金を並べる話になりました。
いまNISAに毎月10万入れています。9年続けると、運用0%なら1,250万、年5%でも約1,630万です(利回りは仮置きで、予測ではありません)。2,000万には370〜750万足りません。AIの提案は「積立を上げる」ではなく、「ブログの収入の半分をNISAに足す」でした。仕事の目標とお金の目標が、これで1本の線になりました。
健康は、もっと単純でした。体重86kg、運動ゼロ。「今のままと同じで」と答えたら、「運動ゼロで10年過ごして今と同じ身体は、望んでも手に入らない」と返され、月・水・金の夜30分を、ブログを書き始める前の30分から削ることにしました。75kgの期限は10年後ではなく、来年9月です。「1〜2年でできることを10年後に置くと、9年間は何もしない理由になる」と言われて、反論できませんでした。
逆算 ── 9年後・3年後・今年。今週の締切まで下りた

5つのテーマが終わると、逆算が始まりました。ここで1つ訂正が入ります。定年は10年後ではなく9年後でした。10年後の9月には、もう61歳です。締切が1年早まった分、NISAの不足も広がりました。
| いつ | 到達点 |
|---|---|
| 9年後(定年) | 時間を売らない収入 月50万/金融資産2,000万/75kg/並んで話せる人5人/自分の商品5本 |
| 3年後 | 時間を売らない収入 月10万/金融資産600万/75kgを2年維持/商品3本目 |
| 今年(残り15週) | 時間を売らない収入 月1万/運動36回/簿記3級合格/並んで話せる人1人 |
そして今週です。
- 金曜:体重を測る(初回)
- 土曜:不動産の残債・査定額・月の収支・売却費用を1枚に。AI会社の固定費も
- 日曜:有料noteの累計販売数を数える。妻に1枚を見せる
- 月曜:月水金30分の初回
「有料noteの累計販売数を数える」が入っているのは、自分が「自分の商品は今はない」と答えたからです。 有料noteも、すでに自分の商品だと指摘されました。日曜までに累計販売数を確認することにしました。商品を作る技術を10年かけて身につけたいと言った自分に、AIは「1つ目は10年後ではなく1年以内」と期限を置きました。売れる商品は、売れない商品を先に出した人にしか作れない、と。
共有 ── 見届ける人は妻だけ。数字だけの1枚を作った

人間関係のテーマで、「あなたの10年を見届けている人は誰か」と聞かれました。答えは、妻だけ。家族には話さないし、友人もいません。
それなら、今日決めたことを妻に話すか。自分は「話しても全部は分かってもらえるわけではないから、話さないということになるのかな」と答えました。ここも語尾で止められました。決めていない、と。
AIの言い分はこうです。言葉の壁は「説明を減らす」理由であって、「共有をゼロにする」理由ではない。 75kg、月水金30分、2030年、月50万。この4行に翻訳が要る言葉はほとんどない。数字と曜日と年だけなら伝わる。
- 体重 86kg → 75kg(2027年9月まで)
- 月・水・金の夜、お風呂の前に30分走る
- 2030年、マンションを売るか持ち続けるか決める
- 60歳までに、ブログと自分の商品で月50万円
- 年4回、一緒に小旅行
「見せます」と答えたら、AIが1枚を作りました。4行に「年4回、一緒に小旅行」を足した5行で、A4縦1枚です。日曜までに渡します。奥さんの反応は、次の記事に書きます。
次回 ── 金曜の採点から、連載で続ける

1晩で決まったのは、5領域33本の目標です。全部に数字と日付があります。 金融資産の目標はそのまま通りましたが、残りの多くは、期限を近づけられるか、中身を入れ替えられました。
プロンプト1は、1晩あればできます。答えるのは自分なので、AIが賢いかどうかより、自分が「甘い考えだけど」を何回言うかで結果が決まります。ChatGPTを何回か触ってやめてしまった方は、序章に置いた日本語版をそのまま貼ってみてください。最初の質問に、自分の火曜日を描けるかどうか。そこからです。次は金曜の採点で、7領域の初回の点数と最低の2つを、そのまま書きます。
60歳までの計算は、夫婦2台のiPhoneの買い替えを60歳まで計算した話でも書いています。AIに自分のメモを読ませる話は、自分のメモ14本をChatGPTとGeminiに読ませた話へどうぞ。
- 10年後の「火曜日の午前10時」が言えなければ、目標はまだ存在していない
- 「甘い考えだけど」「かな」「いいなぁ」を、今回のAIは「決めていない」と受け取った
- 月5万→10万を10年かけるのは、目標同士で年率7%の計算
- 取り崩す額だけでなく、入るお金と使うお金を並べることになった
- 1〜2年でできることを10年後に置くと、9年間やらない理由になる
付録 ── 続きで使うプロンプト2〜5の日本語版

続きで使う4つの日本語版も置いておきます。原文はダン・マーテルの動画にあります。
あなたは私のアシスタントではなく、容赦ないコーチです。私の気分をよくするより、本当のことを言ってください。
私は、健康・人間関係・愛・仕事・お金・楽しみ・成長の7つを、1〜10点で自己採点します。
私の10年目標をもとに、それぞれの領域で「10点の週」が実際にどういう週なのかを定義してください。
それを、目標に到達するために必要な「絶対条件」に基づいた、簡単な採点表にしてください。
毎週金曜日に、私の1週間について質問して、どれだけ守れたかを確かめてください。各領域を10点満点で採点し、最低の2つを教えてください。私の最低の2つは[X]と[Y]です。まだ、やることは何も渡さないでください。
この2つの領域を、いま私がどう扱っているかを面接してください。何往復か質問を重ねて、毎回、直前の答えの下にある本当の原因(特に、私自身が見えていないもの)を掘ってください。私がまだ口に出していないことに当たるまで続けてください。
そのあと、それぞれの領域で、点数を一番動かす「ただ1つの変更」を、当たり前の答えを選ばなかった理由と一緒に出してください。一緒に作った1年目標を、さらに分解してください。四半期ごとに1つの節目、そこへ届くための毎日の進み。すべての段階に数字と日付が必要です。
次に、私に面接して、この1年の大きな報酬と本当の罰、そして四半期ごとの小さな報酬を選ばせてください。罰については押してください。私が肩をすくめて流せそうなものなら、そう言って、選び直させてください。
最後に、毎日開く視覚的なスコアカードを作ってください。年・四半期・今日の進み・残り日数が見えるものです。ここまで作ったもの(目標・採点・見つかった本当の問題)をもとに、この特定の問題に本当に役立つコーチ・プログラム・コミュニティの一覧を出してください。必要なことがあれば先に質問してください。
そのあと、契約する前に聞くべき質問と、「その人自身がやったことがない」ことを示す赤信号を教えてください。プロンプト2の領域は7つで、1の5つより「愛」と「楽しみ」が増えています。 1で面接していない2つは、現状だけ先に確認して、金曜の採点へ進みます。
出典は、Dan Martellの動画「Change Your Entire Life」です(YouTube)。


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