Apple TVとiPadを速くしたくて、Wi-Fi 7のDecoを調べていました。ところが、使っているFire TVも含めた3台は、どれも6GHzに対応していませんでした。
- Deco M9 Plusは、入れた当初は速いなと思っていた
- 最近は干渉が多いのか、当初の半分くらいしか出ていない気がする。半分は言い過ぎにしても
- Wi-Fi 5だから、セキュリティ的にも最新ではない
それでも1台だけ替えるなら、何が変わるのか。買う手前で調べたことを、そのまま書きます。
- 回線744Mbpsに対して、Wi-Fi 5のメッシュがどれだけ出ていたか(実測)
- 手元の端末が6GHzに乗るかどうかの調べ方
- Deco M9 Plusを1台ずつWi-Fi 7に替えるときの、公式の条件
- 自分がリビングの1台から替える理由
不満 ── 入れた時は速かったDecoが、弱くなった気が

自宅は3LDKのマンションで、TP-LinkのDeco M9 Plusを2台でメッシュWi-Fiにしています。玄関に1台、リビングに1台。回線は玄関側につないでいて、2台の間はLANケーブルでつないでいます。回線の契約は1Gbpsです。
入れた当初は速いなと思っていました。ただ最近は、当初の半分くらいしか出ていない気がしてきて。半分は言い過ぎにしても、弱くなったなと感じ始めていたんですよね。
そこで、同じ夜に測りました。回線そのものはDecoアプリのスピードテスト、無線はiPhone 16 ProのSpeedtestで、リビングと玄関で3回ずつ。

| 下り(Mbps) | 回線に対して | |
|---|---|---|
| 回線そのもの(Decoアプリ) | 744 | — |
| 玄関(親機のそば・3回) | 430/431/434 | 約58% |
| リビング(子機のそば・3回) | 313/328/354 | 約45% |
回線は744Mbps出ているのに、リビングの無線は332Mbps。「半分くらい」は、リビングではほぼそのとおりでした。 玄関でも6割弱で止まっています。iPhone 16 ProはWi-Fi 7ですが、M9 Plus側がWi-Fi 5なので、無線の上限はM9 Plusのほうで決まります。
もう1つ気になっていたのが、M9 PlusがWi-Fi 5だということ。速さだけでなく、セキュリティも新しくしたい。Wi-Fi 6Eか7あたりにしたいな、と思って色々見ていました。
公式の仕様では、M9 Plusのセキュリティは「WPA-Personal/WPA2-Personal」で、WPA3の記載がありません(TP-Link公式 Deco M9 Plus)。BE65はWPA3に対応しています。2018年発売の機種なので、8年目に入ります。
速くしたいのは、リビングのApple TV 4KとiPad Pro、それにFire TVです。
端末 ── 速くしたかった3台は、6GHz非対応だった

Wi-Fi 7のDecoを買う前に、手元の端末を1台ずつ調べました。ここが、買う前に調べていちばんよかったところでした。
| 端末 | 対応するWi-Fi | 端末側が対応する規格・帯域 |
|---|---|---|
| Apple TV 4K(第1世代・2017) | Wi-Fi 5 | 引き続きWi-Fi 5(2.4/5GHz) |
| Fire TV Stick 4K(初代) | Wi-Fi 5 | 引き続きWi-Fi 5(2.4/5GHz) |
| iPad Pro 12.9インチ(M1・2021) | Wi-Fi 6 | 5GHzのWi-Fi 6 |
| iPhone 16 Pro | Wi-Fi 7 | 6GHzのWi-Fi 7 |
| MacBook Air(M4) | Wi-Fi 6E | 6GHzのWi-Fi 6E |
出典:Apple TV 4K(第1世代)仕様/iPad Pro 12.9インチ(第5世代・M1)仕様/Fire TV Stick 4K 仕様表(2018年モデル:802.11ac)。
テレビ周りの3台を6GHzに移す、という思惑は外れました。 Apple TVとFire TVはWi-Fi 5、iPad Pro M1はWi-Fi 6で、6GHzに乗る端末は1台もありません。一方で、iPhone 16 ProとMacBook Airには6GHzを使える余地があります。
- Apple TV 4KとiPad Proを、速くしたいな
- Fire TVも、もしかしたらWi-Fi 6に対応しているかな
対応していませんでした。6GHz対応のルーターを買えば家の端末が全部速くなる、と思っている人は多いと思います。規格が乗るかどうかと、体感が変わるかどうかは別の話で、古い端末でもアクセスポイントの性能や配置で接続が良くなる余地はあります。ただ「6GHzに乗せたい」という目的なら、端末側を先に見ないと買う理由がずれます。
Apple TV 4Kの第1世代には有線LANポートがあって、M9 PlusにもLANポートがあります。空きポートと配置が許せば、今の設備でも有線にする手もあります。これは買い替えとは別の選択肢です。
同一 ── BE9300とBE65は、同じ製品だった

Wi-Fi 7と6GHzに対応したDecoを探すと、「Deco BE9300」と「Deco BE65」の2つが出てきます。自分はどちらにするか迷っていました。
結論から言うと、この2つは同じ製品です。 性能も機能も同じで、違うのは売る場所だけ。BE9300はAmazon限定の名前、BE65は家電量販店や楽天で売られている名前でした。
日本向けの仕様はこうです。
| Deco BE9300/BE65 | |
|---|---|
| Wi-Fi | Wi-Fi 7・トライバンド(6GHz/5GHz/2.4GHz) |
| 速度 | 6GHz 5,764Mbps/5GHz 2,882Mbps/2.4GHz 688Mbps |
| 有線ポート | 2.5Gbps WAN/LAN×4 |
| バックホール | 有線・無線の両方に対応 |
| そのほか | 320MHz・MLO・WPA3 |
出典:TP-Link公式 Deco BE9300/24Wireless:BE65/BE65 Pro/BE9300の違い。
選ぶのは製品ではなく、どこで買うかだけでした。 1パックの価格は、2026年9月13日時点で価格.comの最安が27,550円(BE65)と29,798円(BE9300)です。日によって入れ替わるので、両方見てから決めるつもりです。
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順番 ── 公式の操作順と、自分の買う順は別だった

一気に2台買い替えるとなると、金銭面でのハードルが高い。そう思っていたら、Decoは1台ずつ替えても大丈夫らしい、と知りました。本当か、TP-Linkの公式FAQで確かめました。
既存のDecoネットワークにWi-Fi 7対応Decoを接続後、メインルーターをWi-Fi 7対応モデルに交換してご利用ください。
異なる機種の混在は公式に認められています。ただし、公式が勧めるのは、新しく買った1台をメインにする使い方。 自分が考えていたのは、リビングの子機から替える順番でした。
同じFAQには条件も書いてあります。
新旧を混ぜている間は、使えない機能がある
MLO(複数の帯域を同時に使う機能)など、非対応の機種との混在で使えなくなる機能もある。
うちは2台の間をLANケーブルでつないでいるので、無線で中継する混雑は避けられます。1台だけ替える意味は、2台の間が有線か無線かでかなり変わります。 無線で中継している家は、新旧混在のときの中継速度も見ておいたほうがいいと思います。
配置 ── 公式は玄関側に高性能。自分はリビングを先に

置き方については、公式FAQに推奨がありました。
モデムに近い側ほど高性能なモデルを使用し、末端ほど廉価なモデルとすると最大のパフォーマンスを得ることができます
うちは回線が玄関側なので、この推奨どおりなら玄関のM9 PlusをBE65に替えることになる。
もう1つ、米国のFAQに気になる記述がありました。
米国の公式FAQでは、6GHzは親機で有効にして、対応する子機が同期すると説明されています(TP-Link FAQ 2427)。親機がアプリで使える機能を決める、という説明もありました(TP-Link FAQ 2248)。これを読むと、親機をM9 Plusのままにした場合、リビングのBE65で6GHzを使えるのかが気になります。 設置したら、ここも確かめたいところです。
それでも自分は、リビングを先にするつもりです。理由は、速くしたい端末があるのはリビングだからです。ただ上で調べたとおり、その3台は6GHzに乗りません。だから1台目でリビングが得るのは、iPad Pro M1がWi-Fi 6でつながるようになることと、BE65の2.5Gポート4つです。
ここまでが、買う手前で決めた案になります。
方針 ── まずリビングの1台。玄関は予算が許せば

調べた結果、今の時点で決めていることを表にしました。
| 今の考え | |
|---|---|
| 1台目 | リビングのM9 PlusをBE65(BE9300)に替える |
| 2台目 | 玄関のM9 Plusは、予算的に許せば。2台いっぺんに行きたい気持ちはあるけれど |
| 6GHz | 親機がM9 Plusのままで使えるか、設置して確かめる |
| Apple TV | 今の設備で有線化する選択肢もある |
6GHz対応のDecoが欲しいなら、先に手元の端末を1台ずつ見る。 6GHzに乗る端末が何台あるかで、1台目に何を期待できるかが決まります。うちはiPhoneとMacの2台でした。
2台いっぺんに替える人向けには、2パックもあります。
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買って設置したら、6GHzが出るかどうかと、同じ場所・同じ端末での使い勝手を使用編に書きます。数年前にメッシュWi-Fiを入れて「1台だけ新しくしたい」と思っている方は、先に手元の端末のWi-Fi規格を1台ずつ見てみてください。
自宅のネットワーク周りでは、壊れたNASからデータを取り出した話と、RAIDはバックアップではなかった話も書いています。
- Apple TV 4K初代・Fire TV Stick 4K初代はWi-Fi 5、iPad Pro M1はWi-Fi 6。6GHzには乗らない
- BE9300とBE65は同じ製品。違いは売る場所だけ
- 公式の操作順は「新しいDecoを追加→メインに切り替え」。混在中はMLOが使えない
- 6GHzは親機で有効にして子機が同期する(米国FAQ)。親機がM9 Plusのままで使えるかは設置して確かめる
- 2台の間が有線なら、無線で中継する混雑は避けられる


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