翌日、Typelessに戻しました。
原稿の読み上げでは12/12だったMeta AIも、普段の喋りで使うと印象が変わりました。
- 言いよどみが残ります。「えっと」がそのまま文字になります。Typelessでは落ちていました。
- 直す箇所も増えました。「実測」→「自足」、「Google AdSense」→「Google Arduino Sense」、「句点・読点」→「六点・等点」など。
原稿を正確に読むことと、普段の喋りを使える文章にすることは、違いました。
音声入力を毎日使っています。記事の下書きも、メモも、かなりの部分を声で書いています。
ただ、どれが一番正確なのかを、ちゃんと比べたことがありませんでした。
この記事で分かること
- 音声入力AI3つに同じ文章を読ませて比べた実測(Meta AI・Typeless・Aqua Voice)
- 無料のツールが、課金しているツールに勝ったという結果
- 同じツールでも、結果は毎回同じとは限らないという、たぶん一番大事なこと
- 「同じ文が2回入力される」症状が、設定を入れ直したら直った話と、その手順
三種 ── Meta AI・Typeless・Aqua Voice
| 状態 | |
|---|---|
| Meta AI for Mac | 2026年9月1日に音声入力機能が発表されたばかり。無料枠 |
| Typeless | 課金して使っている |
| Aqua Voice | 以前は無料枠で使っていた。今回のために入れ直した |
Metaは9月1日、音声認識機能「Muse Voice Transcribe」を発表しました。Macのアプリで使えます。自分が試したのは9月4日です。
使い方は、ファンクションキーを押しっぱなしにして喋ります。押している間は変換中の様子が出て、離すと文字になります。各社の記事には「リアルタイム音声認識」と書かれていましたが、体感としては「離してから確定する」という感じでした。
試験 ── 同じ195文字を読ませた
比べるために、わざと引っかかりやすいものを混ぜた195文字を作りました。
築22年のワンルームで、月1,650円の設備保証に入りました。ところが約款を読み直したら、対象は製造20年までで、給湯器もエアコンも全部保証外でした。給湯器の交換には補助金が使えますが、登録事業者と、工事前の写真と、申請期限が必要です。
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WordPressのブログは3か月で50本書きました。Claude Codeに指示して、投稿と画像処理を自動化しています。平均掲載順位は27.5位でした。
仕込んだのは、次のようなものです。
- 数字とカンマ:1,650円、27.5位
- 同音異義語:保証(保障・補償と間違えやすい)
- 英字:WordPress、Claude Code
- 漢語:約款、登録事業者、申請期限、平均掲載順位
出てきた文字は一切直さずに、そのまま記録しました。
結果 ── 12/12・11/12・8/12
| Meta AI | Typeless | Aqua Voice | |
|---|---|---|---|
| 比較に採用した測定 | 設定後1回 | 3回 | 2回 |
| 12個中の正解数 | 12/12 | 11 / 10 / 11 | 8 / 8 |
| 比較前の確認 | 設定前3回中2回で二重入力 | — | — |
| 料金 | 無料枠 | 課金中 | 無料枠 |
Meta AIは、195文字が原文と1文字も違いませんでした。
`1,650円` のカンマも、`27.5位` の小数点も、`WordPress` の大文字のPも、全部そのままです。しかも、原文にない場所で段落を切っていました。自分が息継ぎした場所と一致していたので、間を読んで改行しているんだと思います。
課金しているTypelessは2位でした。本文はほぼ正確ですが、読点が2〜3か所落ちて、段落が付きません。
Aqua Voiceは8点でした。数字のカンマが毎回落ちて、`Claude Code` も毎回崩れます。
不定 ── 同じツールでも毎回違った
点数を出したあとで、もう一度ずつ読ませてみました。そこで気づいたことのほうが、たぶん大事です。
同じツールでも、結果は毎回同じとは限りませんでした。
Typelessを3回やった結果がこれです。
| 1回目 | 2回目 | 3回目 | |
|---|---|---|---|
| 読点の脱落 | 3か所 | 3か所 | 2か所 |
| 英字のあとの空白 | あり | なし | あり |
| Claude Code | 英字 | クロードコード | 英字 |
| 段落の数 | 2 | 2 | 3 |
3回とも同じだったのは、「3か月」が「3ヶ月」になることだけでした。
Aqua Voiceも同じです。点数はどちらも8点でしたが、壊れ方が違いました。
| 1回目 | 2回目 | |
|---|---|---|
| 築22年 | 2022年 | 1922年 |
| Claude Code | ClaudeCode | クロードコード |
| 平均掲載順位 | 平均検査移住人 | 正解 |
「平均検査移住人」は1回だけでした。2回目は正しく出ています。
自分も最初は、1回試して点数をつけるつもりでした。でも2回目をやったところで、その比べ方が成り立たないと分かりました。平均だけでは足りなくて、見るべきは「どれくらいブレるか」もなんじゃないかな。
重複 ── マイク権限を入れ直したら直った
Meta AIを使い始めたとき、同じ文章が2回続けて入力されることがありました。
3回試したら、2回それが起きました。しかも1回目と2回目で、先に出るほうが違います。片方は数字がアラビア数字で段落もある「きれいな版」、もう片方は漢数字でカタカナの「粗い版」でした。
不思議なのは、3回目は1回だけで、しかも完璧だったことです。毎回でもないので、余計に分かりませんでした。
バグだと思って、Meta AIに「なぜ二重入力になるのか」と聞いてみました。 返ってきたのは、OS側の音声入力とMeta AI側が二重で動いているのでは、という説明でした。
案内された対処のうち、自分の環境で効かなかったもの
「これが一番効く」と案内されたのはこの2つでしたが、自分の場合は直りませんでした。
直ったのは、次の2つです。
1. システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク → Meta AI のチェックを一度オフにして、またオンにする
2. Meta AIのアプリを右クリックで終了して、開き直す
設定を変えるのではなく、入れ直すのが効きました。
そして直したあとに測ったのが、さっきの195文字ぴったりの結果です。
- システム設定 → キーボード → 音声入力 をオフ
- システム設定 → アクセシビリティ → 音声コントロール をオフ
決着 ── どれを使うか
自分がこの測定から持ち帰ったのは、次の2つです。
ひとつ。無料のツールが、課金しているツールより正確なことがある。
Meta AIは発表直後でした。この分野は、去年の比較記事がもう当てにならないくらい動いているんだと思います。
もうひとつ。どれを使っても、目で確認する工程は外せない。
同じツールでも、結果は毎回同じとは限りませんでした。声で書くのは速いけれど、そのまま出せるものではないということです。数字と固有名詞は、特に危ないと思っています。
原稿の読み上げではMeta AIが勝ちました。でも、普段の喋りで使うと、直す手間まで含めて自分に合っていたのはTypelessでした。考えながら喋って文章にしたい方は、こちらも比べてみてください。
今回分かったこと
- 無料のMeta AIが、課金しているTypelessより正確だった(同じ195文字で、Meta AIは設定後12/12、Typelessは11/10/11)
- 同じツールでも、結果は毎回同じとは限らない。 3回とも同じだった項目は、Typelessでは1つだけ
- 点数より「ばらつき」を見たほうがいい。 1回だけ試して点数をつける比べ方は、たぶん成り立たない
- 二重入力は、マイク権限をオフ→オンし、アプリを開き直すと直った
- どれを使っても、数字と固有名詞は目で確認する


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