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AIへの指示は263文字で足りた。でも、短くて済んだのには理由があった

AI・副業

786文字の指示を、263文字まで削った。それでもAIが選んだ3件のうち、2件は同じだった。

もともと私は、AIへの指示を短く書く方だ。用件だけ書いて投げることの方が多い。

ただ、それで済まない時もある。そういう時にどうしているかというと、自分で長い指示を書くのではなく、AIに「こういうものを出したいからプロンプトを作って」と頼む。ChatGPTでもGeminiでもClaudeでも、チャットの画面でそう頼めば、指示文そのものを作ってくれる。昔のMacのゲームを再現してみようとした時も、この方法を使った。

とはいえ、長い指示と短い指示で結果がどう変わるのかを、実際に比べたことはなかった。

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同じ仕事を、2本の指示文で頼んでみる

毎朝、AIが自動でブログのネタをまとめてくれる資料がある。そこから「これは書いてみたい」と思える題材を3つ選んでもらう、という仕事だ。

同じ資料、同じ仕事内容を、書き方の違う2本の指示文でそれぞれ1回だけ実行する。良い方だけを選び直す、みたいなズルはしない。

  • 長い方:786文字。目的、想定読者、なぜこの資料を使うのか、出力の形式まで書き込んだ
  • 短い方:263文字。どの資料を使い、何を選び、何を付けるか。この3点だけ

長い方には、たとえばこういう一節を入れた。詳しく書いた方が失敗しない気がしたからだ。

想定読者は「AIを仕事や副業に活かしたいと考えている同世代(40〜50代)の会社員」で、成功者の自慢話ではなく、迷いや失敗を含む現在進行形の一次体験を重視する媒体です。

短い方では、この読者像も、媒体の方針も、全部落とした。残したのは「どの資料から」「何を選ぶか」「何を付けるか」だけだ。

結果:3件のうち2件が一致した

出てきた提案を並べて、少し意外だった。

長い指示が選んだ3つのうち、2つが短い指示とまったく同じテーマだったのだ。残る1つだけが分かれた。少なくとも今回の比較では、指示を短くしても、選ばれる題材の中心は大きく変わらなかった。

もう一つ、気づいたことがある。短く頼んだ方が雑になりそうなものだが、短い方の出力には、こちらが本文中で一切説明していない運用ルールを名指しで参照する記述が入っていた。「この方針に合わせて書かないように」というように、具体的に。

処理時間も、この一回では短い方が短かった(約101秒と約81秒)。

ただ、これを「短くしたから良くなった」と読むのは早い。今回の2本は、それぞれ独立した環境で動いている。ツールの使い方まで完全に同じにできたわけではないので、差が出た原因を指示の長さだけに求めることはできない。

短い指示だけで通じたわけではなかった

ここが、今回いちばん腑に落ちた点だ。

短い方の指示は263文字だった。でも、その263文字だけで仕事をしたわけではない。

私の作業フォルダには、読者像を書いたファイル、自分の経歴や持ち物をまとめたファイル、やってはいけないことを並べたファイルが、あらかじめ置いてある。AIは仕事を始める時にそれを読む。だから毎回の指示に書かなくても、伝わっていた。

つまり今回比べたのは、厳密には「786文字」と「263文字」ではない。指示の外側に、変わらない前提がすでに置いてあった。その上での263文字だった。

そう考えると、短く頼めるのは、短く書く技術があるからではない。毎回変わらないことを、別の場所へ先に置いてあるからだ。

逆に言えば、初めて使うAIや、その場限りのチャットで同じ263文字を投げても、同じ結果になるとは限らない。前提が何も置かれていないのだから。

今日、試せること

自分がAIに投げている指示を1つ見てみてほしい。長めに書いているなら、そこに入っている情報を2つに分ける。

  • 毎回変わらないもの(自分の立場、読者、守りたいルール)
  • 今日だけのもの(今回やってほしい仕事)

毎回変わらない方は、指示に書くのをやめて、AIが読める場所へ置いておく。今日だけの仕事は、短く頼む。複雑で一回限りの仕事なら、依頼文そのものをAIに作らせてしまう。

私の場合は、これで足りている。

次は、もっと正解が分かりやすい仕事でも試したくなった。

今回分かったこと

  • 786文字の指示を263文字に削っても、選ばれた題材は3件中2件が同じだった
  • ただし短く済んだのは、読者像やルールを指示の外側に置いてあったから
  • 毎回変わらないものは指示から外し、今日だけの仕事だけを短く頼む

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